2011年5月28日土曜日

F1 2011 第6戦 モナコGP 予選

モナコは、とにかく狭くてガードレ-ルに囲まれた公道サーキットとして有名だが、まずは、フリー走行3回目で2つ大きな事故があった。

まずは、メルセディスGPのニコ・ロズベグだった。
かなり激しい事故だったが、ロズベルグは無事だった。次が、HRTのリウィッツィだった。
こちらも、ドライバーは無事だったが、車はかなりのダメージだった。フリー走行3は、土曜日の午前中にあり、予選はその3時間後にある。2台の車が出走できるのか心配されたが、ロズベルグはぎりぎり間に合って、予選開始後になんとか走ることが出来た。しかし、リウィッツィは、修理が終わらず出走出来なかった。さらに、HRTのもう一台も何かトラブルが有ったようで、こちらも走れなかった。もともと、今回この2台は、木曜のフリー走行から遅く、107%ルールで、予選敗退となりそうな雰囲気だった。ただ、決勝に出走していなかった小林可夢偉やハイドフェルドは出走が許されているが、それはフリー走行でそれなりのタイムを出しているからだ。第1戦でもHRTは予選敗退しているので今回も認められないかもしれない。

そして、予選の結果だが、以下の様になった。
調子の良さそうに見えたフェラーリは、前の2チームに追いつくことは出来なかった。調子悪そうに見えたレッドブルは、猫をかぶっていたのか、ここでも、その速さをいかんなく発揮した。

そして、小林可夢偉は、Q2で敗退してしまった。小林可夢偉はどうもこのコースを不得意なのではないかと思われる。チームメイトのペレスがQ3まで進んだので車が悪かった訳ではない。とにかくペレスは速かった。Q2では、7位になっており、Q3でも期待されたが、ここで大きな事故が起きてしまった。調子よく走っていたペレスが、フリー走行でクラッシュしたロズベルグと全く同じトンネルを出た後の下り坂でクラッシュした。
ただ、ロズベルグと違うのは、道路中央の三角地帯に横向きでもろにぶつかってしまったことだ。
ロズベルグは、ここにぶつからずにすり抜けることが出来たので、ひどい事故にならなかった。

ペレスは前の2つの事故と違い、車から出ることが出来なかった。かなり長い時間かかって、やっと救出されて車に乗せられて病院に運ばれた。
サイドがかなり激しく壊れていることが解る。幸いにも意識があるとのことで、深刻な事態にはなっていないようだが、足を怪我しているとの情報が有った。どの程度の怪我なのかは不明で、明日の決勝に出場できるのかも解らない。

そして、Q3でなかなか出てこずに、終盤に出てきたマクラーレンのハミルトンは、赤旗中段の影響で計測出来なかった。残り2分半程度しか残っておらず、一応は走ったが元々短いコースのため、タイヤが暖まる時間が無くて7位にとどまった。Q1,Q2共にトップだったので、この事故がなければ、ベッテルとポールポジションを争ったことは間違いない。しかし、このような事故は決勝中にも起こる可能性が高い。特に混乱するスタート時には、団子状態で1コーナーに全員が飛び込むはずで、ポールポジションと言えども、スタートがうまくいかない場合は、特に危ない。