2016年11月24日木曜日

大相撲九州場所を見に行った

相撲は好きなスポーツで、相撲開催期間は録画しておいた取り組みを夕食時に家内と見るのが日課となっている。

しかし、一度も実際に見に行ったことが無かったので、一度行ってみようという事になった。

発売初日にチケットを申し込んだにもかかわらず、正面の席は取れず、向こう正面の席となった。

席は、椅子席Bで価格は一人3,200円と安くはない。しかも、椅子席は一番高くて遠いところにある。それより、前の席は一人1万円以上になるのだ。一番高価な席は、土俵の周りにあるたまり席(通称砂かぶりなどという)で、14,800円となっている。しかも、椅子席とテーブル席以外は、座布団に座る形式で、足の悪い私には辛い。

遠くて見えないのではないかと、双眼鏡を持っていくことにした。


今回、バスでの移動となった。車では駐車場などが不便だし、終わった後は大渋滞が予想されたので、バスが一番近くまで移動できる手段だ。

バス停からは歩くことにした。開催中とは思えないくらいに閑散としている。

ちょうど昼時前に着いたので、何かいい食事処はないかと探したが見つけられず、会場近くの吉野家に入ることにした。


地域限定というとんこつ鍋膳がリーズナブルだったのでこれを頼むことにした。

意外にちゃんとしていてびっくり。これが680円とは安い。さすが、吉野家だ。

写真は無いが、会場に近いという事もあり、若手の力士が食事している姿も見られた。普段あまり本物の力士を見る機会もないので、新鮮だ。


食事が終わって、会場に向かうことにした。のぼりが沢山立っているのが、福岡国際センターだ。

会場前の横断歩道にも、力士の姿が見られた。

写真では上に見える会場隣のホテルには長蛇の列。何の行列なのかはわからなかったが、おそらく昼時だったので、レストラン待ちだったのだろう。

会場である福岡国際センターに到着。まだ人出は多くない。

親方と思われる人にチケットを切ってもらって入場すると、さっそく力士が立っている。もちろん本物ではない。さっそく記念写真。


そこから、中に入ってみると、すでに相撲を取っているのが見えた。普段テレビで見ている十両以上の関取と話ばれる力士は数十人程度だが、その下には数百人の下積み力士たちがいて、朝の8時過ぎから相撲を取っているのだ。なので、開催中は朝から晩まで常に土俵は使われている状態だ。

この写真を見ると分かるように、席は階段状になっていて、しかも最上段の椅子席より前は、相撲用に設置したものだ。

その最上段の椅子の下に四方を取り囲むように通路が通っている。そこを力士たちが歩いている姿が、テレビでも見られる。


手ぶれして申し訳ないが、その通路では下積み力士たちが、出番前の準備をしている姿が見える。

中段から見た会場内。まだ昼過ぎなので、観客はまばらだ。右奥が正面で、白い壁のところに、NHKの相撲解説者とアナウンサーが入る。左手前が向こう正面で、座席の中央に解説者席があるのが見える。ここで見える下段の席はすべて座布団席となっている。

そして、壁際の橙色に見える最上段が椅子席だ。ハッピの女性が立っているのが、テーブル席。椅子があるのは、この二つのみだ。ちなみに、最上段の椅子席には、A、B、Cがあり、Aが土俵に一番近い中央部分、その両隣がBで、土俵から遠い角際がC席となる。

私が座っていた、向こう正面のいす席Bからの眺め。思ったよりも、土俵が良く見える。これなら、双眼鏡はいらないだろう。試しに使ってみたが、手ぶれして見にくかった。

カメラは、50倍ズームのFUJI FinePix S1を持ってきた。これならば、土俵も綺麗に撮れる。




最大倍率では力士がちょうど全部入るところまで寄れる。

会場に行くと、普段テレビでは映らないものが色々と見える。

土俵際がたまり席だ。よく見ると一番外の席には、箱状のものが置いてあって、通路との段差も少しあり、足を延ばして、背を当てることができるようになっている。

行司は、土俵下で草履を脱いで上がってるのが見える。呼び出しなども足袋だ。この行司は足袋だが、到着直後にいた下位の行司は、裸足だった。また、審判の親方達の間に紫色の厚い座布団が見えるが、ここに次の行司が座って待つのだ。行司は、数回の取り組みごとに入れ替わる。

会場のライトが急に明るくなると、十両力士の入場となる。十両より下位の取り組みは、ライティングまで差があるのだ。

私のお気に入り、里山。今場所は調子が良くてうれしい。小さい力士のはずだが、実物は大きい。周りの力士はさらに大きい、いや大きすぎるのだ。

対戦相手は、大砂嵐。これまで全勝だ。結果は、残念ながら里山の負け。

そして、もう一つ、十両より下の取り組みでは、相撲にはなくてはならないものだと思っていた塩が無いのだ。塩が置かれるのは、十両からだった。白い台は、呼び出しが取り組みの間座る為のもの。呼び出しは、ホウキで土俵を履いたり、塩を取り換えたりと、かなり忙しい。

十両のもう一人の注目力士、宇良。こちらも小型だが、体形は相撲取りそのもの。

こうした贔屓力士たちをじっくりと観察できるのも、会場ならではだ。

そして、十両の取り組みが終わる4時ころ幕内の入場が始まった。

福岡出身の琴奨菊。今年10年ぶりに日本出身力士として優勝したが、残念ながら今場所は調子が今一つだ。

そして、横綱白鳳の土俵入り。向こう正面側だと、テレビでは見れない背中側が見られた。

閑散としていた会場も、幕内の取り組みが始まるころには、満員状態になる。この写真のように、通路に立っているとその後ろの観客の視界を遮ることになる。非常に迷惑だ。

たまり席もいっぱいになった。

幕内からは、懸賞金も付く。横綱などは、一回の取り組みで300万円を超える懸賞金が付くこともある。力士の取り分は、約半分となる。

取り組みを待つ力士の座る座布団は、さすがに大きい。

人気の遠藤。今場所は、ここままでで1横綱、3大関を倒す活躍だ。サポーター類をつけない、しかも、シミあざの無いきれいな肌だ。

入場してきた横綱白鳳。まずはしゃがんで、

それから座布団に座っていた。

琴奨菊の取組前ののけぞりが有名。

椅子席には、力士の応援団が来ていた。嘉風は大分県出身なのでご当地力士だ。

取り組みがすべて終わると、観客は一斉にロビーに出てくる。そこにはお土産売り場になっている。

力士の手形や、

カレンダーなどが売っていて、飛ぶように売れていく。というより、争奪戦だ。

外に出ると、力士たちののぼりが立っている。6時を過ぎているので、もう暗い。

初めての大相撲観戦だったが、なかなか普段テレビで見れないみのが見れていい経験だった。

もう少し、料金がリーズナブルなら頻繁に来て見たいと思うのだが。観客も野球などに比べると少ない上に、開催期間も短い。仕方ないのだろう。

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